メキシコ料理はなぜ美味しい?
私、メキシコに来て現地の料理を食べて大変驚きました!
想像以上に美味しいものがありすぎる!!
美味しい理由
メキシコ料理は先住民族の料理を基に、スペインからの侵入の影響により、スペイン料理の影響を受けて成立した料理と言われています。
歴史的な背景があるからこそ、美味しい料理が生まれたといえるでしょう。
メキシコの基本情報はこちら↓
野菜や肉類も豊富にあり、また米類の生産、魚介類の調達にも恵まれている国です。
トウモロコシ、インゲンマメ、様々なトウガラシ(チレ)を用い、スパイシーでパンチのある料理も多いですが、そうでないマイルドなものもあります。
実は現地の料理は意外と素朴な味のものが多く、ハラペーニョやサルサ、スパイスで、おこのみで辛さや酸っぱさを調整できるのです。
そういう意味で、あらゆる人の味覚にマッチする料理と言えるのではないでしょうか。
代表的な日本料理も味にパンチがあるものはあまりなく素朴な味わいなので、日本人の味覚に合うのも納得します。
そして、メキシコ料理は和食と同じく、ユネスコの無形文化遺産なのです!
主食は?
主食はトルティーヤです。
小麦粉から作るトルティーヤ、とうもろこしのトルティーヤがあり、スーパーマーケットのトルティーヤコーナーには無数のトルティーヤが並んでいます。
ほら!これぜ〜〜〜んぶトルティーヤです!初めてみた時はびっくりしました。
それでは、メキシコの代表的な料理を見ていきましょう。
メキシコで食べたい代表的料理10選!
メキシコは伝統的なこと、宗教的なものを大切にする国で、現地の料理にも影響を与えています。
メキシコの国旗を表す料理もあります。愛国心が強いメキシコならでは!
現地で愛される、美味しい代表的な料理をまとめてみました。
タコス
taco=軽食、にsを足してtacos、つまり軽食という意味です。
日本でタコスというと、固いパリパリの生地の皮に肉や野菜やチーズをのせるイメージですが、メキシコ本場のタコスは柔らかいトルティーヤに、肉や野菜やチーズなどをのせます。
また、その上にライムやサルサをかけてもさっぱりして美味しいです。
メキシコでは、タコスに使うトルティージャは一般的にとうもろこしのものを使うことが多いですが、日本の人々には、のある小麦粉のトルティージャを使用したものが人気が高いようです。
中に入れる具は、Pastor(豚肉ケバブ)、Barbacoa(ヤギ)、Chorizo(チョリソー)Bistec(ビーフステーキの細切れ)、など様々な具で楽しむことができます。
私のお勧めはBistec!ライムを絞って食すとさっぱりして美味しいです。
サルサ・ロハ / サルサ・ベルデ
メキシコの代表的な料理。サルサ・ロハは赤いサルサ、サルサ・ベルデは緑のサルサです。それぞれ、ロハ(赤)、ベルデ(緑)という意味を持ちます。
サルサ・ロハは赤いトマトを使用し、サルサ・ベルデは「トマティージョ」を使用します。
トマティージョ(Tomatillo)
メキシコでは、「トマテ・ベルデ(tomate verde)=緑のトマト」と言われ、メキシコ料理には欠かせない食材です。
「サルサ・ロホ」、「サルサ・ベルデ」、どちらもピリ辛なソースですが、「サルサ・ベルデ」の方が、酸味のあるトマティージョを使用することにより、味があります。
このソースは、トルティージャチップスに、サラダに、タコスに、エンチラダに、ピザのトッピングに…何にでも合います!
ケサディージャ・ブリトー
ケサディージャは、トルティージャに肉やチーズや野菜など具を挟んで2つ折りにしたもので軽い軽食のようなもの。
ブリトーは、肉や野菜、豆、チーズなどをトルティージャにのせて巻いた、ボリュームのあるファストフードです。
手軽に食べられるファストフードで、どちらもアメリカのメキシカンファストフード店で人気があります。
チーズのトローリとした食感がなんとも美味しい食べ物です。
グァカモーレ
メキシコといえば、「アボカド」を思い出しませんか?
日本のスーパーではよくメキシコ産のアボカドが店頭に並んでいますよね。メキシコは、世界最初のアボカド生産地なのです。
メキシコ・アボカド輸出生産者・包装業者協会(APEAM)というメキシコで唯一、米国へのアボカド輸出を許可されている協会がのおかげで、アジアにおけるアボカドの消費量は年々増加していて、特に日本では、輸入枠の85%以上を占めています。
グァカモーレは、潰したアボカドに、トマト、玉葱、チレ・セラーノ、ニンニク、シラントローを細かくみじん切りしたものとライム汁を混ぜ合わせたものです。
トルティーヤチップスのディップにしたり、トルティージャにのせたり、そのままサラダとして食べてもイケます。
私もグァカモーレよく作りますが、それぞれの家庭でそれぞれの味があります。
セビーチェ
魚介類のマリネ、セビーチェ。もともとはペルー料理で、ラテンアメリカで広く愛されている料理です。
生、または茹でた魚介(魚肉・イカ・海老・蟹・貝など)と、トマト・タマネギ・チレ・シラントロー・ライム果汁などと混ぜ合わせたものです。
お刺身好きな日本の人々には魚介類は馴染みのある食べ物なので、人気があります。
ライムの酸味と魚介の素材の味、そしてシラントローが爽やかな一品で、トルティージャチップスにもピッタリ!
セビーチェに限らず、現地で食す生のものは、環境によって野菜であっても食あたりを起こすことがあります。十分気をつけましょう。
ポソレ
アステカ時代から続く伝統的なメキシコ料理で、もともとは特別な日に食べるメキシコのお祝い料理です。
骨付きの鶏や豚を煮込んでとった濃厚なスープに、大粒の淡白なトウモロコシを加えさらに煮込み、香辛料を合わせたスープです。
地域の特色や家庭で使う材料によって、スープの色が赤かったり白かったり、緑色のものもあります。メキシコのお袋の味とでも言いましょうか。
食べる直前に野菜の千切り(キャベツ、玉ねぎ、トマト、ラディッシュ、アボカド、など)や香草(オレガノ、シラントローなど)をお好みでトッピングして食べます。
こちらは緑色のスープ。赤いスープよりもあっさりとしています。
こちらのスープの中にも、大粒の淡白なトウモロコシや野菜、鶏肉が入っています。
モレ・ネグロ
「モレ」とはソースのことを指します。メキシコで特別な料理のひとつで、赤、緑、黒など様々な色、種類のモレがありますが、代表的ものに、「モレ・ネグロ」という、鶏肉料理に黒いチョコレートソースをかけた料理があります。
「ネグロ」というのはスペイン語で「黒」という意味があります。
え?ちょっと待って!チョコレート?
そう、このソースは、カカオと20種類以上の様々な種類のナッツ類やドライフルーツ、香辛料を、石のお皿とすり棒ですりつぶし作るのが特徴です。(最近ではミキサーを使用するのが一般的のようです)
モレソースをエンチラーダにかけて食べる料理もあります。
香辛料が入っているので、ほんの少しピリッとした感じはありますが、優しい味でご飯にもよく合います。
トルティーヤに、モレのかかったチキンやご飯を巻いて食べるのもハッとしてGood😆です。
チレス・エン・ノガダ
毎年9月15日、メキシコ独立記念日に食べる、伝統的な大切なメキシコ料理です。「ノガダ」というのはスペイン語で「クルミの木」という意味です。
食材で、「赤」「白」「緑」の色味を表しています。何を表現しているかわかりますか?
そう!メキシコの国旗の色を表現しているんです!
この料理は、チレポブラーノ(ピーマンのようなもの)に牛肉または豚肉、ドライフルーツ、玉ねぎのみじん切りなどを混ぜたものをたっぷりと詰めたものに、クルミと生クリームベースの少し甘いソースをかけたものです。
盛り付けに、メキシコ国旗の赤と緑を表すザクロとパセリが添えられます。
生クリームベースで、甘くてとーっても美味しいんです!私、大好きです!
エンチラダ
とうもろこしのトルティーヤに、様々な具材を巻いてソースをかけた料理です。中の具材には肉、野菜、豆、チーズ、魚介等、バリエーションがあります。
ソースは、トウガラシのソースやチョコレートのソースをかけるなどいろいろなソースをかけるバージョンがあります。
また、ラザニア風にチーズをかけてオーブンで焼くと、中のチーズがとろっとろになって美味しいです。
フリホレス
スペイン語で「豆」という意味で、豆の煮込み料理で、Pinto beans(ピントビーンズ)という白い豆を煮込んで潰したものが一般的です。
アメリカのレストランでも、メイン料理に付け合わせとしてよく出てきます。
エンチラダにも、トルティーヤチップスにも、ブリトーの具材にも、何にでも合う豆料理です。豆の甘みが、優しく美味しい料理です。
スーパーに行くと、缶詰でも売っていますので、手軽に入手できます。
食べるときの注意
メキシコには美味しい料理がたくさんあるのですが…水道水や材料の衛生状態が悪い場合があります。
特に日本人が住むような地域では、水道水はそのまま飲むことはせず、一般家庭でもウォーターサーバーを置いていることが多いです。
私はお腹が弱いため、スーパーで購入する野菜や果物も、生で食べる場合は消毒して使用します。
中には、レストランで出たドリンクの氷が悪くてお腹を壊す方もいらっしゃします。
高級レストランではそれほど心配がないですが、屋台で地元のソウルフードを販売しているところなどは、水や材料の衛生状態が悪いので充分な注意が必要です。
発熱、悪寒、吐き気、2週間の下痢…。私も食あたり、体験しております…生の卵でした…。
半年に1度、虫下しを飲む方もいらっしゃいます。家族全員一緒に服用するのが効果的だそうです。
一例:「バーモックス」腸内寄生虫を駆除する治療薬。時には抵抗力の強い寄生虫もいるので、半年ごとなど、定期的に繰り返し服用することが推奨されています。不快感が続くこともあるので、その際はかかりつけ医に相談しましょう。
もし食あたりになったときは、通常の下痢止めを飲むのは治りが遅くなることがあるため、控えたほうが良いです。
食あたりの場合は、水分を充分に取り悪いものを早く出し切ったほうがいいと思います。
食あたりでは気持ちが悪くなったり悪寒がしたり発熱したりするため、普通の下痢と違うことに気づくと思います。症状がひどい場合は病院に行きましょう。
何日も回復しなくて苦しむことがありませんように、お気を付けください。
まとめ
メキシコ料理と聞くと、馴染みがなく、スパイシーなイメージがあるため躊躇しがちですが、色々試してみると、どれもとても美味しいです。
日本人の味覚には合ってるんじゃないかな、と思います。
こんなに美味しいものばかりでは、確実に太りますな…。ハハハ…。
そして、メキシコの人々に「どんなメキシコ料理がおすすめ?」って聞くと、みなさんから返ってくるのはたいてい同じ答え。
「タコス!」
日本の人が言う、「お寿司!」って感じかも!
今回も読んでくださって「Gracias!」