メキシコで迎えるクリスマス、Navidad
2022年冬、メキシコで初めてのクリスマスを迎えました。
メキシコでの一般的なクリスマスの過ごし方、自分の過ごしたクリスマスについてしたためてみます。
家族を大切にするメキシコのクリスマス
まずはメキシコのクリスマスの過ごし方についてご紹介します。
メキシコは国民の80%がカソリック信者であると言われ、クリスマスは大切な行事。
イエス・キリストの生誕を祝い、多くの教会やモールにイエス・キリスト誕生の瞬間の再現シーンが設置されます。
そしてクリスマスは日本のように恋人と過ごすのではなく、アメリカ同様、家族揃って一緒に大切な時間を過ごします。日本のお正月のようなものかな。
家族を迎えに空港に行ったのですが、空港はたくさんの人々でいっぱいでした。みんな到着ゲートで遠方から来る家族を迎えていました。
家族で教会のミサに参加して、家族の健康や無事をお祈りをすることも大事なことですね。
普段なかなか会えない家族がいると、とっても嬉しく、貴重な時間となります。
そしてクリスマス期間は12月16日〜1月6日まで、と長いのです。最終的な終わりは2月2日と言われています。
12月16日〜24日は、イエス・キリストの両親であるマリアとヨセフが出産のための場所を探し旅していた期間であり、その期間を祝うことは「ポサダ」と呼ばれ、パーティーなどが盛んに行われます。
クリスマスディナーについてはこちら…。
子どもたちはパーティーで、「ピニャータ」を割ります。
ピニャータはお誕生日などにも使われますが、ポサダ用には7つの棘があるものが用意されます。
7つの大罪を叩きまくって割り落とすのだそうです。
プチ情報:日本には「日本ピニャータ協会」なるものが存在するんだって!初めて知った。
そしてそして、クリスマスといえば飾るお花は「ポインセチア」ですよね。
ポインセチアはメキシコ原産なんです。(中央アメリカも原産)
メキシコでは「ノーチェ・ブエナ」(素晴らしい夜)と呼ばれ、アメリカの初代メキシコ大使だったJ・R・ポインセットの名前がつけられ、アメリカに広まり通称となったそうです。
クリスマスショッピング
クリスマス時期のショッピングモールはとても華やかです。
ショッピングモールは、クリスマス時期はプレゼントを手にいれる人やセール目当て、サンタとの撮影コーナー目当て、の人でとても混み合います。
駐車場もすぐ埋まってしまうので、お出かけするなら開店時間に合わせていくことをオススメします。
また、クリスマスイブの24日は早くしまってしまうお店もあるので営業時間に注意です。
一方で、スーパーはクリスマス直前の午前中は空いていました。
店頭には、パーティーメニュー用の食材やたくさんの七面鳥の冷凍品が並び、ワインコーナーも手土産用にか充実しています。
クリスマスディナー
メキシコのクリスマスの伝統的な料理はパボ(七面鳥)やチキンのロースト、ロモ・ナビデーニョ(肉料理)バカラオ(塩だらのトマト煮込み)、ポンチェ(フルーツとサトウキビを煮た飲み物)などです。
一般的にローストしたパボの中には、スパイスで味付けされた、お肉や野菜、ドライフルーツなどをミックスした詰め物が入ります。
アメリカではパンやお肉、スパイスなどは入れたけど、ドライフルーツは入れることはなかったなあ。
そして、やはり家族みんな揃って楽しむ食事は賑やかで温かくていいですよね!
我が家も家族がメキシコに遊びに来たので、賑やかなクリスマスを迎えることができました。
我が家はアメリカ在住期間が長かったため、料理はアメリカ風メニューが食卓を飾りました。
今年のメニューはチーズプレート、ローストビーフ、Tabouli サラダ、グリーンビーンズ&スパゲッティキャセロール、スイートポテトデザート、クッキー+ソーヴィニオンブラン、カベルネワインです。
どれも美味しかった!(自画自賛😆)
メキシコで迎える新年、Año nuevo
メキシコの年越し
メキシコの年越しも基本的には家族と過ごすことが多いようです。
年越しには、ブドウを12粒(12ヶ月分)食べるという習慣があり、教会の鐘が鳴り終わるまでにそれを食べ終わるとその年を健康に過ごすことができるという言い伝えがあります。
近年は、若者たちはクラブに行ったり、カウントダウンイベントに行ったりする人も多いようです。
現地のテレビでも、カウントダウンを楽しむ番組も放送されています。
メキシコの新年
メキシコでは多くの人々は1月1日はお休みを取ることが多いですが、お正月3が日お休み…というようなことはありません。1月2日から仕事始めです。
1月6日は「東方の三賢者の日」、子どもたちにとっては嬉しい日です。
子どもたちがReyes Magos(東方の3賢者)たちへ宛てた手紙をクリスマスツリーに置いておくと、1月6日、プレゼントがクリスマスツリーの下に置かれています。
東方の3賢者がそれぞれ贈り物を持ってキリストを訪ねたといわれる日とされています。
そして、大きな輪の形をした「Rosca de Reyes (ロスカ・デ・レジェス)」と呼ばれるパンを皆で食べます。
「Rosca de Reyes (ロスカ・デ・レジェス)」は、この時期スーパーにもたくさん置かれています。
そのパンの中に、イエス・キリストの子どもの頃の姿を表した小さな人形が1つ入っています。
1人ずつ切り分けていき、人形が入った部分が当たった人は、その年、幸運が訪れると言われています。
また、当たった人はその場にいた人全員に、2月2日、ちまきのようなもの「タマレス」を振る舞うという慣習があります。
メキシコでは1月6日は子どもたちだけでなく、家族みんなでドキドキワクワクしながら包丁を入れる、という行事をみんなで楽しむ日でもあります。
まとめ
クリスマスと新年はメキシコにとってとても重要な日なのですね。
- 教会に行ってお祈りをしたり、ショッピングしたり
- クリスマスや新年は一般的に家族と過ごす
- 「ポサダ」期間中はパーティーなどで盛大にお祝い
- 健康を願い、ブドウを12粒(12ヶ月分)年越しに食べる
「ポサダ」シーズンはパーティーが盛んに行われますが、メキシコのパーティーは長〜く、またその時期はまだ暖かいため庭で盛大に、ということもあります。
また、スピーカーでガンガン音楽をかけながら…ということも珍しくありません。
我が家のお隣さん…ポサダ、庭で盛大に音楽を鳴らし、朝の5時半まで続きました…😱
この時ばかりは結構辛かった…。
クリスマスイブ、クリスマス、年末年始は意外と静かに過ごせました。ホッ。
今回も読んでくださって「Gracias!」