メキシコシティ中心部「ソカロ(Zócalo)」
メキシコシティ中心部「ソカロ(Zócalo)」の歴史
「ソカロ(Zócalo)」は、メキシコシティ中心部の歴史地区にある中央広場の通称です。
標高2200mもの、この高地に位置するメキシコシティは、実はかつては湖でした。
アステカ神話によると、メキシコシティは、神によって建国され、アステカ帝国と呼ばれたと言われています。
16世紀はじめに全盛期だったと言われるこの帝国でしたが、スペインの戦略により、この街は無惨にも破壊され、その後広場は1629年に、2メートルにも達する洪水に襲われました。
ソカロは、正式名称では「憲法広場(Plaza de la Constitución)」と呼ばれ、メキシコ独立前の1812年にスペインのカディスで制定された憲法の広場という意味になります。
その後、スペインによる支配は300年続きましたが、メキシコでもヨーロッパの国々のように独立革命がおこり、ついに1821年に独立する運びとなりました。
メキシコの情報については、こちら↓で詳しく掲載しています。
「ソカロ(Zócalo)」の位置情報
ソカロ歴史地区は「Centro Histórico de la Ciudad de México」の一帯を指します。
また、泥棒市場とも呼ばれる、危ないところもあるため、雰囲気に注意して街歩きしましょう。
ソカロの中心部は建物が多く、ホテルやレストランは多くがBallet parkingとなっています。
「ソカロ(Zócalo)」は歴史とオシャレが混在の街
神秘的で壮大な古代都市「テオティワカン」、本当に歴史を感じさせます。
いくつものピラミッドや神殿、その他遺跡が残っていて、どのように古代の人々はこの都市を築いたのか、どんな歴史を辿ったのか、壮大なそのエリアには驚かされます。
現地には博物館もあり、神殿やピラミッドなど全てを堪能するにはおおよそ3時間ほど必要です。
また、この近くにはレストランも混在していますので、食事を撮る場合はさらに一時間ほど確保しておきましょう。
見どころ(歴史編)
Templo Mayor de México-Tenochtitlan(テンプロマヨール神殿)
このテンプロ・マヨール神殿は、かつて、テノチティトラン帝国が築かれた時代の名残りである遺跡です。
太陽と戦争の神「ウイツィポチトリ」と雨の神「トラロック」を祀る二つの神殿が14世紀前半から建立され、16世紀がこの帝国の全盛期だったと言われています。
しかし、その後スペインの征服により、なんとこの帝国のほとんど全てが破壊されてしまったのです…。
1978年、電力会社の作業員によって巨大な石の円盤が発見されたことをきっかけに、植民地時代の建物を取り壊し、テンプロ・マヨールが発掘されることになりました。
メキシコシティは破壊された帝国の神殿などの上に創られた都市で、数多くの遺跡が残されています。
現地には、かつてこの神殿がどのような規模でどのような形をしていたか、また位置関係などの模型が展示されており、博物館には数多くの遺跡が展示されています。
博物館に入場しなくても、神殿の外観のほとんどの部分を見学することができます。
Palacio Nacional(国立宮殿)
16世紀初頭、アステカ帝国の皇帝モクテスマ2世により建立された宮殿です。
この宮殿には、メキシコの連邦政府の中枢であるメキシコ大統領府と連邦財務省が置かれています。
また、内部には「ミゲル・レルド・デ・テハダ図書館」があり、その壁には、有名なアーティスト「ディエゴ・リベラ」が描いた見事な壁画が描かれています。
宮殿に向かうと、独立戦争が始まった年1810年に、ミゲル・イダルゴ神父がドローレス・イダルゴの町で鳴らした鐘「カンパナ・デ・ドローレス」が吊るされています。
美しい庭園、美術館、19世紀の階段、歴史的コレクション、最も重要な市民の儀式が行われる素晴らしいパティオが一般公開されています。
Catedral Metropolitana de la Ciudad de México(メトロポリタン大聖堂)
メトロポリタン大聖堂は、アメリカで最も重要な寺院のひとつであり、その壮大なプロポーションは傑作と言えるでしょう。
首都ソカロの北側を縁取り、メキシコシティ歴史地区の最も代表的なモニュメントとなっています。
ソカロのメトロポリタン大聖堂は、1573年から1813年にかけて建設され、当時主流となった建築様式の集大成です。
この大聖堂の外観!ディテールが素晴らしいです!
内部はとても厳かな重厚感のある造りとなっています。
煌びやかな部分もありますが、この一見地味目な内観は、かえって威厳を感じさせます。
市民に愛される教会なのでしょう。大勢の方々が祈りを捧げていました。
The Palacio de Bellas Artes (美術宮殿)
こちらはメキシコシティを代表する芸術宮殿で、数々の有名なバレエ・ショー・コンサート・美術展などのイベントが開催される場所です。
建築家がイタリア人だったことから、前面はイタリア産の大理石で覆われ、外部、内部には「調和」「苦痛」「怒り」「幸福」「平和」「愛」などをイメージして造られた、さまざまな彫刻があります。
そしてこの建物の最も大きな特徴は、劇場の舞台の幕にあります!
なんと約100万個の虹色の色ガラスで創られたステンドグラスの折り畳みパネルで、ニューヨークのティファニー社が制作に関わったそうです。
無料ツアーもあり、夜には建物がライトアップされ、とても幻想的です。
ホテル
今回、泊まりたいホテルは残念ながら空きがなく予約できず…。
メキシコシティ中心部の夜の観光もしたったため、メキシコシティ中心部、ソカロ歴史地区にホテルを予約しました。
ちなみに泊まりたかった歴史的ホテルは以下の2軒。
- Gran Hotel Ciudad de México(ステンドグラスの館内天井が素晴らしい!)
- Zócalo Central Hotel(趣あふれるお部屋や館内のレストランが素晴らしい!)
実際に宿泊したホテルはこちら↓
こちらも、とても素敵な雰囲気のホテルで、ロケーションも観光に便利!
客層はアメリカの方が多かった気がします。
見どころ(レジャー編)
ショッピング街
ソカロ歴史地区には、日付の名前が付いている通りがあり、面白いです。
例えば、Ave. 5 de Mayo(5月5日通り)・16 de Septiemble(9月16日通り)。
そして、何世紀も前に建築された有名な「タイルの青い家」もあります。
Lucha Libre(プロレス)
プロレスといえば、「ミルマスカラス」ですよね〜。(わたしたち世代だけ…😂)
他の国と同様、メキシコでもサッカーや野球のようなスポーツが人気ですが、実はプロレスも大人気。
私のスペイン語学習の先生は、子供の頃クリスマスに、「プロレスのマスクをもらえますように!」と願って、願いは叶ったそうです。
屋台やショッピングモールでもプロレスマスクがよく販売されています。
メキシコシティ歴史地区では、アリーナでプロレス観戦を楽しむことができます。
以下はウェブサイトから、イベントの様子や、試合のポスター。楽しそうですね!
メキシコシティのプロレス会場「Arena Coliseo」はこちら。
設立から89年、プロレスの振興に取り組む、世界で最も古い会社「Consejo Mundial de Lucha Libre(CMLL)」の情報はこちらから↓
レストラン等
メキシコシティ、ソカロにはさまざまなオシャレレストランがたくさんあります!
例えば、メキシカン、イタリアン、アメリカン、日本食、ベーカリー、アルゼンチン…などなど。
今回予約したのは、「Balcón del Zócalo」、そう!泊まりたかったけど空きがなかったZócalo Central Hotelホテルのレストランが予約できました!
ちょっと照明が暗くって、お料理の写真も暗いんですが…😅
そして、こちらのレストランのテラス席からは、美しくライトアップされた夜の広場を眺めることができます!
ほら、こんなに綺麗!
◆ Balcón del Zócalo(予約がオススメ)
◆ ウェブサイト https://www.balcondelzocalo.com/
まとめ
メキシコ中心部「ソカロ(Zócalo)」は、こんな街です。
- 遺跡や建物が多く存在し、歴史を感じられる街
- 有名店やデパートなどでのショッピングも楽しむことができる
- 博物館や美術館も充実し、メキシコシティの歴史を堪能できる
- おしゃれで素敵なレストランで、美味しい料理を楽しむことができる
- 郊外にも博物館や歴史的建造物があり、数日間の旅行におすすめ
ソカロ歴史地区観光は、1日では十分楽しむことができないので、数日間滞在できるといいですね。
自分で、事前にある程度メキシコシティについての歴史を調べてから現地を訪れると、充分堪能することができるのでオススメです。
ソカロ歴史地区には、現地産のお土産屋台も出るので、民芸品を購入することも可能です。
今回も読んでくださって「Gracias!」