古代都市「テオティワカン遺跡」
メキシコの歴史
まずはメキシコの歴史について簡単に…。
現在のメキシコの地では、紀元前前に人類が進出しオルテカ文明が築かれ、繁栄しました。
しかし16世紀にスペインが進出し、植民地化されると厳しくあらゆるものを奪われました。
その後、スペインによる支配は300年続きましたが、ヨーロッパのさまざまな革命に触発されてか、メキシコでも独立革命がおこり、ついに1821年に独立する運びとなりました。
メキシコの情報については、こちら↓で詳しく掲載しています。
「テオティワカン遺跡」とは?
1987年、ユネスコの世界文化遺産に登録された古代都市「テオティワカン」は、紀元前2世紀頃に築かれたといわれています。
メキシコ中央高原で栄えた、メキシコ最初の「テオティワカン文明」の遺跡です。
廃墟と化したこの地を発見したアステカ人が神殿の壮大さに驚愕し、神々が集まって太陽と月を創造した聖地だと考え、「神々が集う場所」と呼んだのが名前の由来だそうです。
この「テオティワカン文明」は、後の「マヤ文明」や「アステカ文明」にも大きな影響を与えたと言われています。
紀元前2世紀頃に築かれたのち、一度滅びたものの、14世紀にアステカ人が聖地とし、再度繁栄することになりました。
宗教観を表す、計画的に設計された都市で太陽のピラミッド、月のピラミッドをはじめとして、南北5キロにわたる「死者の道」の設置された、壮大な古代都市です。
一般公開されているエリアは264haで、神殿、カルサダ・デ・ロス・ムエルトス、その近隣にある住宅地など、主要な複合体が集中しています。
中央には、長さ約5km、幅40mの「死者の道」が南北に伸びていて、周辺に600基近いピラミッドや神殿が整然と建ち並んでいます。
歴史を感じるメキシコの世界遺産
神秘的で壮大な古代都市「テオティワカン」、本当に歴史を感じさせます。
いくつものピラミッドや神殿、その他遺跡が残っていて、どのように古代の人々はこの都市を築いたのか、どんな歴史を辿ったのか、壮大なそのエリアには驚かされます。
現地には博物館もあり、神殿やピラミッドなど全てを堪能するにはおおよそ3時間ほど必要です。
また、この近くにはレストランも混在していますので、食事を摂る場合はさらに一時間ほど確保しておきましょう。
位置情報
テオティワカン古代都市は、メキシコシティ中心部から北東の位置にあります。
メキシコシティから1時間ほどのドライブで行けるため、メキシコシティ観光と合わせて、テオティワカンを訪れる人々は多いです。
観光バスもメキシコシティから出ています。
詳しいマップはこちら↓
駐車場
テオティワカンは広大な土地に位置するため、車で行く際には、歩いて観光することを視野に入れて駐車場を決めましょう。
体力に自信がある方には、もちろん駐車場①をオススメします。
小さいお子様がいるご家庭には、食事もとれて、たくさんのお土産さんを通る、駐車場②がいいかな?
テオティワカン観光前後にレストランで食事をしたい場合は、駐車場④、あるいは駐車場⑤だと、テオティワカンの東側の通りにレストランが充実しています。
見どころ
月のピラミッド
「月のピラミッド」は、テオティワカンで「太陽のピラミッド」の次に大きなピラミッドです。
「太陽のピラミッドよりもサイズは小さいのですが、より古い時代に建造された、遺跡のすぐ北にあるセロ・ゴルドという山の輪郭を模倣していると言われています。
死者の大通りの最北端に位置し、高さ43メートル、底辺は約130×160メートルです。
このピラミッドは、テオティワカンの女神を崇拝するために建てられ、生贄を埋葬するような儀式を行う際の神殿として使用されていたと考えられています。
実際に、月のピラミッドの下からは、いくつかの青年の骨が見つかったとのこと。
おそロシア〜!あ…またしても…ここロシアじゃなかったわ😂
テオティワカンの建造物は、大きい石の周囲に溶岩色の小石を並べ、水玉模様に見えるような凝ったデザインの建造物ばかりでした。
現在のように便利な重機はなかった時代、かなりの労力を要したことがうかがえますね。
以前はこのピラミッドの階段を登ることができましたが、コロナ禍では閉鎖されていました。
この階段の傾斜が、写真のようになんと45度くらい!登るの怖そう…。「よかった…閉鎖されてて…。」とつい思ってしまいました😅
もう少しこの状況が改善されれば、またピラミッド頂上への階段が開放されるでしょう。
太陽のピラミッド
「太陽のピラミッド」は、テオティワカンで最大、世界で3番目に大きなピラミッドでもあります。
高さ66メートル、その底辺はおよそ220×230メートルもあります。
太陽のピラミッドの本来の目的は不明ですが、もともとピラミッドの頂上に祭壇があったと考えられています。
1970年代には、探検により、ピラミッドの下に洞窟やトンネル室が発見され、その後、街中にトンネルが発見されたそうです。
太陽のピラミッドも、以前はこの階段を登ることができましたが、コロナ禍では閉鎖されていました。
そして、テオティワカン文明で強い男の象徴といえば…「ピューマ(「ジャガー」という表記もあり)」です!
ピューマ(ジャガー?)の壁画が遺されています。
ピューマ(ジャガー?)は、お土産物でも人気!後ほど…。
死者の道
一番南側のメインのエントランスから入ると、中央に、北へ真っ直ぐ続く「死者の道」が現れます。
この「死者の道」は、南北に続く、長さ約5キロメートル、幅約40メートルの壮大な道です。
北に進むと階段が要所要所に現れ、階段を登り、広場に降り、また階段が現れ…という感じで、どんどん進んでいきます。
死者の道のこの登り降りが、私くらいの年齢だと結構大変!体力要ります。
アステカの人々は、広大なこの道路の脇にある墓にちなんでこの道路を「死者の道」と名付けましたが、実は墓ではなく、壮大な通路に並んでいるのは小さな住宅やピラミッドでした。
死者の道の道中には、現地のお土産物を観光客向けに販売する行商の方々がかなり並んでいます。
現地の食事
テオティワカン古代都市の中には食事をする場所がありません。
食事をしたい場合は、周囲のレストランを利用すると良いでしょう。
駐車場②の方面には簡易的にお店を構えたレストランが数軒あり、駐車場⑤の近くには数十軒ものレストランが並んでいて、よりどりみどりです。
今回は駐車場②の近くのレストランでランチをとりました。
歩き疲れた身体に、どれも美味しく、エネルギーもらいました!
メキシコ料理については、詳しくこちらに記事を掲載しています。↓
現地のお土産
子どもに大人気のジャガーの頭の形をした笛。
テオティワカンに行くと、あらゆる場所で「グワオーーーッ!」と聞こえ、振り向くとみんな吹いている。
吹くのにはコツがいり、上手に吹けるとびっくりするほどの大きな音が鳴ります!
メキシカンハット、ソンブレロ
入り口のお土産屋さんでは、膨大な数のメキシカンハットを販売しています。
現地の人々のようにカッコいいハットを被って観光も粋に!ハットしてGoodかも!(たのきん 俊ちゃん 風)
黒曜石(火山ガラス)の製品
テオティワカンは黒曜石の産地だったため、繁栄したと言われています。
魔除けとして用いられた、黒曜石を使用した飾り物など、様々な形のものが販売されています。
その他、キーホルダーやマグネット、アステカを象徴する形のものや、カラフルなスケルトンはメキシコ特有のお土産品です。
まとめ
現地では、入り口から「ガイド要るか〜?」という呼び込みがあります。
また、ウェブサイトで英語、あるいはスペイン語でのガイドを申し込むこともできます。
自分で、事前にある程度テオティワカンについて調べてから現地を訪れると、歴史に想いを馳せ、古代都市を充分堪能することができるので、オススメです。
ただ、大きな木などは全くないため、特にメキシコで最も暑い3月〜5月の時期は帽子と水分補給は必須です。
事前に飲み物を用意して行くか、入口で飲み物を入手して挑んでください。
ここでしか買えないお土産物をゲットするのも良し!楽しんでください!
今回も読んでくださって「Gracias!」