- メキシコで学校探し
- レオンでの学校探し
- メキシコ・レオンの主な私立校
- Instituto Oviedo(インスティチュート・オビエド)
- Nuevo Continente(ヌエボ コンティネンテ)
- Canadian School(カナディアン・スクール)【追記】
- Colegio SuBiré(コレヒオ・スビレ)
- Colegio Humane(コレヒオ・ウマネ)
- Colegio Británico(コレヒオ・ブリタニコ)
- Colegio Martin Luther King Jr. (コレヒオ・マーティンルーサーキング ジュニア)
- Hispanoamericano(イスパノアメリカノ)
- Colegio Miraflores(コレヒオ・ミラフローレス)
- Prepa Tec(プレパ・テック)
- メキシコ・レオンの日本人学校
- メキシコ・レオンの主な私立校
- まとめ
メキシコで学校探し
子ども帯同でメキシコに居住する際、必ずやらなければいけないこと…それは学校探し。
全日制日本人学校が近くにあればいいのですが、ない場合は現地の学校に通うことになります。
メキシコで学校を探す際、様々な考慮点があります。
- その地域の治安や安全性
- 国の教育機関に認定されているか
- 学校の教育方針
- 子どもに合った教育の提供の有無
- 日本への本帰国時や、他の国へ移住する際の適応性
以上のような点を考慮して、メキシコでの学校探しを進めていきましょう。
メキシコの教育制度やシステム
メキシコには、日本の文部科学省にあたる「SEP(Secretaria de Educación Publica)」という教育省があり、学校を卒業するとSEPの認定書が与えられます。
メキシコは義務教育は高校までです。
- 幼稚園(Preescolar) 3〜5歳
- 小学校(Primaria) 小学1年〜6年
- 中学校(Secundaria) 中学1〜3年
- 高等学校(Preparatoria) 高校1年〜3年
こどもの頃、「♬6・3・3で12年、こ○ずみ学習机~♬」というCMがテレビで流れていましたが、
このフレーズ、知っている人は知っている!歳がバレますね…。
メキシコは、日本と同様、小学部6年・中学部3年・高等部3年の構成です。
学校の新年度は8月後半、年度末は7月前半となりますので、どの学年に入るかはお誕生日により変わってきます。
そして、日本と同様公立校と私立校がありますが、多くの日本人や外国人、また現地の裕福なご家庭は、言語の問題や教育レベルを考慮し、私立の現地校に通わせる方が多いです。
私立校では、英語とスペイン語のバイリンガル教育を行っている学校が多く、幼稚園から中学、または高校までの一貫校が多いのが特徴です。
アメリカのようにスクールバスを用意している学校は多くなく、その場合は保護者が送迎することになります。
メキシコは日本の義務教育とは違い、成績が振るわなかったり行動に問題があると、容赦なく落第することがあります。
我が家はインターナショナルスクール(IB併設)を探していましたが、残念ながらレオンには存在しません。(注:2022年8月現在)レオンには私立校がたくさんありますが、「インターナショナルスクール」ではなく、あくまで「英語も学習するバイリンガル養成校=現地の私立校」です。ご参考に。
レオンでの学校探し
メキシコでは、近くに日本人学校がない場合は、現地の私立校へ通わせる傾向にあります。
先に述べた通り、多くの日本人や外国人、また現地の裕福なご家庭は、言語の問題や教育レベルを考慮し、私立の現地校に通わせる方が多いからです。
私立校では、英語とスペイン語のバイリンガル教育を行っている学校が多く、幼稚園から中学、または高校までの一貫校が多いのが特徴です。
以下は、我が家が問い合わせたり見学に行ったりした情報からまとめたものですが、印象については、実際に通っているご家庭に聞いたり、見学してあくまで個人的に感じて述べていますので、参考程度にしてください。
学校選びは、その子の持つ性格や家庭の事情により、各家庭それぞれです。
メキシコ・レオンの主な私立校
注:以下の情報は、2022年8月1日現在のものです。
Instituto Oviedo(インスティチュート・オビエド)
近年、日本の子どもたちの受け入れ傾向が高まってきている、レオン北部に位置する学校です。
素晴らしく整った施設を持つ学校で、学校の所在地は、幼稚部・小学部、中学・高校部、2つの場所に分かれています。
中学・高校部のメイン校舎のホールから眺める、大きな湖側の景色は圧巻です。
教育に関しても手厚く、熱心な指導を行ってくれるということで人気があるため、すぐには空きがなく入学できないこともあります。
その場合はウェイティングリストに載りますが、いつ入学できるかはタイミング次第です。
KEY、TOEFL、Cambridge、などの認定システムを採用しています。
入学には、出生証明書のコピー、滞在VISA書類、前の学校の成績書のコピー、父親の就職を証明する会社からのレターなどの提出が必要です。
おしゃれな制服があり、(ハリーポッターのようなマントはないです😅)生徒もしっかりとしている印象を受けます。スクールバスはないため、送迎は保護者が行います。
映画「ハリーポッター」に登場するような雰囲気を持った素晴らしい校舎です!
Nuevo Continente(ヌエボ コンティネンテ)
過去に日本の子どもたちの受け入れの実績が多い、北部に位置する学校です。
メキシコ国内に7ヶ所ある、規模の大きい学校ですが、レオンの学校は規模が小さいです。しかし、体育館やスポーツのコートなど、環境は整っています。
Cambridgeなどの認定システムを採用していて、編入試験は英語と算数のテストがあります。
特徴として、MUN (Model of United Nation) やCAMP NASAなど、アメリカに関連する活動が多い傾向にあります。
中学部からは第3言語としてフランス語を必修科目としています。活動的でリーダーシップを養成する印象がある学校です。
入学には、出生証明書のコピー、滞在VISA書類、前の学校の成績書のコピー、父親の就職を証明する会社からのレター、生徒の写真などの提出が必要です。
教材はNuevo Continente独自の教材を使用しており、メキシコでは規模の大きな学校なので、基礎がしっかりしている印象があります。
Canadian School(カナディアン・スクール)【追記】
レオンの北部、La Campina del Bosqueの入り口に近い場所に位置する学校です。
グアダラハラ、ケレタロにもキャンパスがあり、開校して10年ほどの、比較的新しい学校です。
こちらの学校の大きな特色は、英語のイマージョンプログラムを取り入れており、英語で通常の授業が行われることです。
「イマージョンプログラム」とは、「immersion(イマージョン)」=浸す、ということを意味し、どっぷりとどの言語に浸すことで、どの言語をマスターする最も効果的な方法と言われるものです。
学年は幼稚園から小学部4年生までしかありません。
入学には、両親の身分証明書、前の学校の成績書のコピー、Canadian Schoolの保護者からの推薦レター、現在通学している学校・父親の就職を証明する会社からのレターなどの提出が必要です。
入学には、お子様の試験と保護者との面接があるようです。
イマージョン教育はとても力がつきますよね。入学条件は厳しそうだけど…。
Colegio SuBiré(コレヒオ・スビレ)
日本の子どもたちの受け入れ実績が多い、東部に位置する学校です。
広大な土地に芝生の緑が眩しい、恵まれた環境を持ち、レオンの中では1位2位を争う、施設の整った学校で、入学すると、保護者もプールを使用することができます。
スペイン語学習の割合が多いですが、6年生からcambrigdeとの認定を提供しています。
クラスサイズは最大35人ほどの多人数クラス制度を採用しています。
ヨーロッパ、アメリカ、アジア、などさまざまな国の外国人も多く在籍していて、特徴としては、ビジネススクールとしての教育を前面に掲げており、パブリックスピーキング等を重要視しています。
小学部からはスクールバスを利用でき、遠方からでも安心して通学できます。
入学には、出生証明書のコピー、滞在VISA書類、前の学校の成績書のコピー、父親の就職を証明する会社からのレターなどの提出が必要です。
見学時、受付の方がとても歓迎的に迎えてくれました。とてもフレンドリーな印象です。
Colegio Humane(コレヒオ・ウマネ)
日本の子どもたちの受け入れ実績が多い、北に位置する、他の学校と比べて規模は小さめの学校です。
クラスサイズは20〜25人ほどの少人数クラス制度を採用しています。
モンテッソーリ教育思想の学校で、子どもが自ら興味のあることに関心を持ち、探究していく姿勢を大事にしていて、TOEFL、Cambridge、などの認定システムを採用しています。
実際、アクティビティである程度の課題をこなした後は、自分で学習したいことを学習する、など自主性を尊重しています。
このような教育により、一般的な学習内容を全面的に与える教育法とは少し異なるため、年齢が小さいうちは問題ないですが、年齢が大きくなると、自分自身で学習を進めたり探究したり、自己をしっかり持った子に向いている学校という印象です。
こちらは中学部までなので、高校でどこかの学校に転入することとなります。希望すればアフタースクールにスペイン語のtutor提供のサポートがあります。
入学には、出生証明書のコピー、滞在VISA書類、前の学校の成績書のコピー、父親の就職を証明する会社からのレターなどの提出が必要です。
こちらの学校の良いところは、要望によっては英語のテキストも提供してくれるところ、個別のサポートをしているところ、2〜3日の体験通学が可能なところです。
見学に行った中では、英語コーディネーターの英語力が一番高く、分かりやすかったです。
Colegio Británico(コレヒオ・ブリタニコ)
日本の子どもたちの受け入れ実績が多く、大きな敷地に素晴らしい環境や整った施設を持つ、北に位置する学校です。
教育に関しては手厚く、熱心な指導を行う印象があり、TOEFL、Cambridgeなどの認定システムを採用しています。
教育向上のために、授業によってはできるだけ「その言語を使用する」ルールを大切としているとのことで、そのため「新しい言語の上達が早い」と、教育の提供に自信を持っている印象です。
入学必要書類も、他の学校と比べて厳しめなことが書かれています。
入学には、出生証明書のコピー、滞在VISA書類、前の学校の成績書のコピー、父親の就職を証明する会社からのレターなどの提出が必要です。
スペイン語の授業はスペイン語を使うように指導する、英語の授業は英語を使うように指導する、と信念がしっかりしている印象を受けました。
Colegio Martin Luther King Jr. (コレヒオ・マーティンルーサーキング ジュニア)
北に位置する小規模な学校で、日本の子どもたちの受け入れ実績はあまりないですが、なんと日本語の授業があります!
他の学校に比べて英語の授業が多く、TOEFL、Cambridgeなどの認定システムを採用しています。
スポーツの授業はテニス一択で、2022年に新しく改修されたテニスコートがあります。
こちらの学校は中学部までなので、高校でどこかの学校に転入することとなります。
立地が「あまり治安がよろしくないところだな…」という印象を受けました。
日本語の授業があることにすごく驚き、嬉しい気持ちになりました!
Hispanoamericano(イスパノアメリカノ)
北に位置し、日本の子どもたちの受け入れ実績はそれほど多くない学校です。
英語での授業が他の学校に比べて多く、スタッフの英語力が高く、教育に関して非常に熱心な印象を持ちました。
KET, PETなどのCambridge認定システムを採用し、中学部からは第3言語、フランス語を学習します。
英語教育を力を入れている印象ですが、一方でメキシコ色が強い印象も受けましたので、自国の文化を大切にしつつ、グローバルな視点を持っているように感じます。
日本の学校証明について、メキシコのGTOのウサエの教育機関に問い合わせ、確認すると言われましたので、バックグラウンドチェックなどがとてもしっかりしている学校だという印象を受けました。
入学には、出生証明書のコピー、滞在VISA書類、前の学校の成績書のコピー、父親の就職を証明する会社からのレターなどの提出が必要で、編入試験は英語、スペイン語のスキル、性格テストが行われます。
校舎はレンガ作りでとてもしっかりしていました。フランス語まで習得は難しそう!
Colegio Miraflores(コレヒオ・ミラフローレス)
こちらも北に位置し、日本の子どもたちの受け入れ実績はそれほど多くない学校です。
IBやアメリカの教育システム卒業証明などの取得も可能な学校で、テクノロジー学習にはICTを採用して、生徒の育成に力を入れています。
敬虔なカソリックスクールで、「在籍している保護者、あるいは著名な企業からの2通の紹介状が必要」など、入学基準は最も厳しく設定されています。
特徴としては、宗教的行事を大事にする敬虔なカソリック家庭のお子さんが通うような学校で、オーケストラがあったり、教育に関しての関心度が群を抜いて他の学校と異なる印象です。
おぼっちゃま、お嬢様学校と言われています。
おぼっちゃまお嬢様学校では、うちは無理かな…。ハハハ…。
Prepa Tec(プレパ・テック)
メキシコ国内で、非常に有名で実績のある理系の大学、「Technologico de Monterrey」の附属高校です。
レオンにある「Prepa Tec」には、「バイカルチュラルコース(2ヶ国語)」と「マルチカルチュラルコース(3カ国語)」の2つのプログラムがあり、16教科ほどを英語で受けます。
残念ながらレオンの「Prepa Tec」には、他の地域の「Prepa Tec」にあるIBプログラムはありません。
有名進学校なので、ある程度の成績を継続的にキープしないと、進級が厳しいと聞いています。
こちらの学校では、リーダーシップとトレーニングに重点をおいて教育を提供します。
こちらの学校を卒業すると「Technologico de Monterrey」に内部進学ができるでしょう。ただし、進学には継続的に好成績を収めるなど条件があるそうです。
その他、「Institute Lux」「Colegio Monclair」「Liceo」などなど、私立校だけでもここには挙げられないくらいたくさんあります。
ですが、ウェブサイトに掲載されている内容と、学校で話を聞いた内容と、実際にその学校に通われているご家庭の話の内容を聞くと全く違うことがあり…。
メキシコでは、通っている学校がお子さんに合わなかったり、対応が非常に悪かったりする場合、転校することも珍しくないようなので、まずはお子さんに合いそうな学校を見つけて、通って様子を見るのも良いのではないかと感じます。
メキシコ・レオンの日本人学校
メキシコには、日系企業が多い地域に日本人学校や日本人補習授業校が開校されています。
日本人学校や日本人補習授業校では、海外に暮らす児童・生徒が日本へ本帰国後、日本の学校制度へのスムーズな編入や、児童・生徒が学校生活に問題なく適応していけることを目的としています。
全日制日本人学校
全日制は、月曜日から金曜日まで、日本の登校日と同様に登校します。
文科省認定の在外教育施設のため、日本の学校と同じカリキュラムで授業を受けることができるため、近くに全日制日本人学校があれば、通わせるご家庭が多いです。
教員は日本政府から派遣される教員が多くを占め、日本の教育を受けることに関して安心できるところがあります。
一方、日本人学校とはいえ、イベントごとなどで現地との交流も盛んに行われます。
全日制の日本人学校がある地域は限られているため、日本人学校が近くにない地域では、日本人補習授業校に通う家庭が多いです。
レオンには全日制日本人学校はなく、近隣にはイラプアト日本人学校、アグアスカリエンテス日本人学校があります。
補習授業校
補習授業校では、教員経験の経験のある保護者や、教員経験はなくても意欲があれば教員として採用されることもあります。
補習授業校は、土曜日に開校するところが多く、子供たちは平日はメキシコの現地校に通い、土曜日に日本語で国語や算数・数学などの主要教科を学びます。
十分な授業日数が確保できないため、国語や算数・数学などの主要教科のみ学習することになります。その他、理科・社会などを学ばせたい場合は、通信教育などで補います。
どちらも、日本の教育だけでなく、日本の文化や日本人としての振る舞いなども学ぶことができ、子供たちにとっては有効な時間を過ごすことができます。
また、現地校に通っている子は、日本人補習授業校の友達と話すことで、日々の言葉の通じないストレスを発散できる利点もあります。
一方で、外国にいながら日本の教育を受けるということは、補習校だけでなく、家庭での保護者のサポートが大切となることも理解しておいた方が良いでしょう。
レオンにはグアナフアト補習授業校があり、小学部、中学部が開校されています。
まとめ
メキシコでの学校探しは大変ですが、以下のような点を考慮して決めることをお勧めします。
- その地域の治安は安全か、子どもが安全に登校し、安心して学校生活を送ることができるか
- その学校の教育方針が、家庭の教育方針に合っているか
- 子どもに合った教育を受けさせることができるか
- 日本へ本帰国時や他の国へ移住する際、進路に良い影響があるか
たくさんの学校を見学し、お子さんに合ったところが見つかると良いですね。
学校を決めた後、我が家のオープンスクール体験はこちら↓
今回も読んでくださって「Gracias!」