メキシコでの運転!
メキシコ基本情報
まず、メキシコではアメリカと同様、「左ハンドル」「右側通行」。日本とは逆ですね。
そして、メキシコ・レオンの道路は結構な凸凹具合。
運転していると、突然ボコっと穴があいていることもあり、「オオッ!😦」となります。
それから、メキシコには非常に特徴的なものが道路にあります。
それは、「Tope(トペ)」と呼ばれる突起物。
「Tope」というのは、↓このように、道路にボコっと出ている突起のこと。
スピードを出しやすい道路や、住宅地、人の横断が多そうな箇所など、注意しなければいけない場所に設置されています。
100mくらい手前から、この「トペ」の存在を知らせる標識があれば良いのですが、標識に気づかなかったり知らなかったりして、勢いよく「トペ」にのっかかったら大変です!
車内で「飛びます、飛びます!」(坂上二郎 風)が起こります!頭を天井に勢いよく打ってしまいます。
みなさん、メキシコで運転する際には、「トペ」にお気をつけください。
「トペ」があるところでは手前で10〜20kmほどに減速して進みましょう。
また、メキシコの交差点では日本では絶対に見られない「いろいろなもの」が見られます。これについては後ほど…。
メキシコで運転するために
はい、運転するためには運転免許証が必要ですよね!
メキシコ・グアナフアト州では、必要書類を揃え簡単な健康診断を受ければ、試験なしで運転免許証を取得することができます。(※重い持病を持っている方などは要注意)
メキシコの運転免許証取得の道のりについては、こちら↓の記事をご覧ください。
私はメキシコの運転免許証取得には3ヶ月ほどかかりました。
ナビゲーションシステム
ナビゲーションシステムは、車に連動できる「Wase」というアプリが便利です。
Googleの子会社のアプリで、GPSをサポートするスマートフォンとの連動で使用します。
目的地を設定するとルートや混雑状況を提供、事故情報や故障車両の位置情報などの注意喚起もしてくれます。
無料でダウンロード、使用可能です。
私、これがないとどこにも行けません!
ちょっと大変なメキシコの運転事情
充分注意が必要!
私はまだ危ない目にあったことはないですが、メキシコでは高速道路や幹線道路であっても、強盗に遭うことがあります。
目的地によっては途中、「山賊が出る」と言われる峠を越えることもあります。怖っ…。
交通量の少ない時間帯や深夜などは、特に注意が必要です。
高速道路や幹線道路であっても、マキビシのようなものを巻いて車を停めさせて犯行に及ぶ場合も…。
私が普段、運転する上で気をつけていることは以下のような点です。
- 夜遅くの運転はできる限り避け、必要に応じて交通量の多い幹線道路を走行する
- ひと気のない、細い路地に入らないように気をつける
- 貴重品は窓から見えないところに置く
- 車を離れる際には、貴重品はトランク内であっても車内に残さない
- むやみに窓を全開にして「うぇ〜い!」とイキがって走らない
- 万が一、強盗などに遭ったときは、抵抗せずに静かに強盗の指示に従う
また、遠出をする際には、給油したり食事をする地域を考えて、安全でないと言われる地域のガソリンスタンドやコンビニは使用しないようにしましょう。
小さいお子様がいるご家庭は、携帯用トイレを車に常備しておくのも良いと思います。
使用することがないとしても、安心感が全然違います。
交通ルール
メキシコの運転は、よく言えば「スリル満点!」悪く言えば「神経を使う」。
交通ルールが少し面倒くさいところがあります。
なぜでしょう?
それは、一方通行の道路が多く、目的地に合わせての左折可能な箇所や交差点が非常に少ないためです。これが本当に面倒くさい!
ある程度進行方向に進んでから、左折可能な道に入ってUターンすることになります。
例えば、以下のように黒い線からOXXO コンビニエンスストアに行きたいときは、最短距離で左折できず、以下のどちらかのルートで目的地に向かいます。
- 一旦右折して脇道に入りUターンし、ロータリーを進み目的地へ(ロータリー途中で信号あり)
- しばらく直進し左折可能な道路に合流し、左折可能な信号まで進んでUターンして右折(信号あり)
道を間違えたり、Uターンできる箇所を見逃したり、左折できるところがない場合は、だいぶ先までいかなければならず、その分距離も時間がかかります。
中央にたいてい分離帯があり、このように不便な道ばかりです。
それから、複雑なロータリーが多い!
このような↓ロータリーがところどころにあり、黒い線から入ってUターンしたい場合は、ロータリーをぐるっと周り、5つ目の道を出ていくことになります。
このロータリーの中が3車線くらいあり、ロータリーに入り、車線変更して出たい道路に出る…しかも車線がなかったり急な割り込みをされたり…慣れていないと大変なのです。
ちなみに信号がない場合、ロータリーに入る順番は暗黙の了解も何もないので、早く入った者勝ち!
これは…逞しくなりますよね。私も運転時、段々図々しくなってきましたよ…。
お出かけには余裕を持って出かけましょう。
また、道路の車線がないこともしばしばあります。
何となく「ここは2車線かな〜?」って感じで感覚で運転しています。いいのか?
運転中の注意
メキシコの人々は普段は温厚な感じなのに、運転するとなると荒い人が多い!
ハンドル持ったらひとが変わるってやつか?
ウインカーは出さなくて当たり前、強引な割り込み、急な車線変更…。
少し車が渋滞などで停まるだけでクラクションを鳴らしたり、ビュンッと横から抜かしたり…。
もちろんそういう運転をしない人々もいますが…。
そんな中、大事なことは「車の流れに沿ってスピードを加減すること」でしょうか。
怖いから、と遅いスピードで走行していると後ろから追突される場合もあるため、スピードを多少オーバーしていても、流れに沿って走行することをオススメします。
大きなトラックに追突されたら大変です!
でも、もちろんスピードオーバーで警察に捕まることもあるので、そこは加減して…😅。
でも、現地の人に煽られたりピッタリついてこられたら、もちろん道を譲ってくださいね。
警察は「Policia(ポリシア)」と言います。よくパトロールで黒と白の車両が道路を走っています。
番外編:交差点で見られる光景
さて、先に述べた、交差点で日本では絶対に見られない「いろいろなもの」とは…?
こんな↓人々です。
- パフォーマーたち(火を吹いたり、はしご登ったり、マジックしたり)
- 物乞いさんたち(単純にお金を要求する)
- 物を売る人たち(座布団、おもちゃ、チュロス、おかし、アイス、ジュースなど)
- 窓を拭く子供達(生活のためにやっているのでしょう)
交差点でパフォーマンスは本当にたまげました!大した、たまげた!(淡谷のりこ 風)
窓を拭く小さな子供達(5〜6歳?)を見ると、仕方がないことですが胸が痛くなります…😥
交差点だけではなく、3〜4車線ある大きな幹線道路でも、メキシコの人々は横断歩道のない場所を平気で歩いて横断するので、本当に注意!
まとめ
以上で書いた通り、メキシコでの運転は慣れるまでちょっと大変です。
基本的には以下のことに気をつけましょう。
- 夜遅くの運転はできる限り避け、必要に応じて交通量の多い幹線道路を走行する
- ひと気のない、細い路地に入らないように気をつける
- 貴重品は窓から見えないところに置く
- 車を離れる際には、貴重品はトランク内であっても車内に残さない
- むやみに窓を全開にして「うぇ〜い!」とイキがって走らない
- 万が一、強盗などに遭ったときは、抵抗せずに静かに強盗の指示に従う
そして運転中は、メキシコの運転事情を理解しつつ、「Tope」や、荒い運転の車や大きなトラックに気をつけ、安全な運転を心がけてくださいね。
今回も読んでくださって「Gracias!」